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BARLD JOB

​名店バーの求人情報

BUTLER GINZA BRANCH

オーセンティックバー

銀座

2024年2月掲載

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香港ベストバーを本店に持つ、銀座の路面店。
海外客も多く訪れるカジュアルな雰囲気のカクテルバー

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カクテル作りを眺めながらゆったりと楽しめるカウンター席

ベーカリーや仕立て屋を思わせる洒落た外観の路面店

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銀座に数多くバーがあれど、ビギナーを含め気負いせず利用できる店は貴重な存在だ。BUTLER GINZA BRANCHは華やかな銀座8丁目の路面店にして、オーセンティックスタイルでありながら軽快な空気感で客・スタッフ共に過ごすのが特徴。マスターの岩﨑氏は海外仕込みの豊富な引き出しで、スタンダードカクテルを独自にカスタムしたシグネイチャー作品から、客の要望に合わせた即興の一杯まで柔軟に提供する名碗としてファンが多い。

オーナーインタビュー

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BUTLER GINZA BRANCH マスター 岩﨑 広剛 氏

30歳に香港本店にてバーテンダーのキャリアをスタートし、異例の早さで銀座店のオーナーというポジションへ。
バーテンダーを志したきっかけや、その実力を身に付けるまでの経験をお話しいただいた。

Bar BUTLERについて

岩﨑氏「バトラーは香港の本店、ロシアのモスクワ店、そしてここ銀座店を展開する国際色豊かなバーです。銀座の老舗バー、リトルスミス出身の日本人オーナーが立ち上げ、銀座店は2018年にオープンしました」


──賑やかな金春通りの路面店ということで、格式とモダンさが調和した店構えですよね。カウンター席のみでありながら、不思議と気軽に入店できる雰囲気はテナント作りの妙を感じます。モスグリーンの壁紙にポスターを飾っているアーティスティックさもファンが多いのではないでしょうか。


「銀座店は海外のお客様をターゲットにしたテイストにするということで、香港本店の雰囲気とは変えてオーナーが当時の店長と作り上げました。実際に海外の方はとても多くいらっしゃいます。ポスターは当店がメインで使っているヘンドリックス・ジンのものを飾っていて、棚にはやはり海外の方に人気のジャパニーズウイスキーを多く並べています」



── 香港本店もこのようなオーセンティックスタイルなのでしょうか。


「はい、ジャパニーズスタイルのバーとして知られていますね。当店よりも長いメインカウンターにウェイティングカウンター、テーブル席もあり、お客様がひっきりなしに訪れる人気店です。僕は知人に香港本店に連れて行ってもらったのが初めてのバーの経験だったのですが、ゴージャスな空間のなか、カクテルも料理もこんなの初めてという程に美味しくて、あの時の衝撃は忘れられません」

香港本店でのバーテンダー修行

──ワーキング・ホリデーで香港にお住まいだったとのことですが、バーテンダーの前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。


岩﨑氏「香港に渡った最初はテレアポの会社に勤めていました。海外で働けて、住む場所も用意してもらえるといった条件で探していたらヒットしたという理由なんですが…お給料がもっと必要と感じて、並行して飲食店のアルバイトもしていました。現地には日本人がオーナーの飲食店がたくさんあるので、日本人というだけで働き手として重宝されていましたね。僕の場合は沖縄料理屋のホールの仕事を3年ほど経験しました。
 テレアポや飲食店の仕事のほかに、自分でちょっとしたビジネスもやっていました。日系企業に飛び込み営業して、日本から香港で働きたい人を斡旋する仕事だったり、ランゲージエクスチェンジ的に日本語教室をやってみたり。日本語教室は結構人気で受講者も多かったですね…全然バーテンダーの話が出てきませんね(笑)」



──若くして銀座のバーのオーナーを勤め上げる、岩﨑さんの行動力が垣間見えるキャリアですね…そこからバーテンダーを志したきっかけは何だったのでしょうか。


「そうするうちに30歳を迎える年になりまして、日本に帰るか、香港で働き続けるかの選択を迫られることになったわけです。先ほど話した通りバトラーを訪れて、バーテンダーという仕事に衝撃を受けていたタイミングだったので、香港でバーテンダーをやってみようと決めました。それまで、飲食店で働くことに対して正直あまりポジティブな感覚を持っていなかったのですが、バーテンダーという仕事は魔法のようだなと、このスキルがあれば世界中どこでも生きていけるなと思いましたね」

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みりんのお酒を用いた岩﨑氏オリジナルのFrench125。演出にもこだわり、客の目の前でフルーツを沈め提供する

──バトラーに飛び込んでからは、どのようにバーテンダーのスキルを身につけていったのでしょうか。


「最初はキッチンでフード作りを任されました。既存スタッフは全員香港人で、日本人は僕だけでしかも未経験ということで、キッチンの仕事ができれば居場所ができるだろうというオーナーの配慮もあったと思います。バーにおけるフードは単価を上げるために重要で、香港店はフードを充実させていました。パスタが人気で色々な種類を作っていましたね。
 キッチンをやりながら、グラス洗いをして、オーダーを取ったりカクテルをテーブルに運んだり、お酒を作る以外は一通りやっていましたね。すごく忙しい店だったので、常にお客様が回転していて、働いていて楽しかったですよ。海外の方は意思が強いので、飲みたいものをバンバンと自由にオーダーするんです。『ジンベースで、甘くて、しょっぱいの!』とか『ウイスキーで、ストロングで、フローラル』とかね、それをそのまま紙に書いて先輩に渡すわけですが(笑)それを見て先輩たちは作るわけですから、凄いですよね。どのお客様に何を作っているのか僕も観察して、カクテルの幅はめちゃくちゃ鍛えられたと思います。洗い物をするとき、どんなカクテルになったんだろうと味見も沢山していましたね」



──未経験からバーテンダーの修行をする上で、非常に充実した環境であるように感じます。ただそれ以上に岩﨑さんの積極性やモチベーションの高さが印象的ですね。


「当時30歳だったので、20代までのような吸収力はなく、人の何倍もやらないと追いつけないなという自覚がありました。自宅ではウイスキーの本を読みながらステア
*1 の練習をしたり、帰り道の時間は自分で音読した本の録音を聴いたり、2つ3つのことを同時に行なって時間を作っていたように思います。
 営業終了後に、お酒を覚えようと棚の端から勉強するわけですが、お酒に関しては初心者で味も名前もとっかかりがないので、頭に入ってこず苦労しました。まあしばらく経てば多少わかるようになるかなと信じて、わからないままにひたすらレパートリーを広げていましたね。料理もカクテルも、営業後に練習のため作ることは自由にやらせてもらえましたから、こうしたら美味しいんじゃないかなと何度も試して、先輩たちに飲んでもらって、アドバイス貰ってと。大変でしたけどその分充実していました。カクテルを本格的に任されるポジションになったのは3年くらい経験してからだったと思います」

*1 ステア…お酒と氷をミキシング用のグラスに入れ、バースプーンで手早くかき混ぜる技法。
シェイクと並びカクテル作りの基本技術の一つ。

銀座店のオーナーになるまで

岩﨑氏「銀座店は2018年にオープンしまして、最初は外部の方を店長として招き入れました。その方の後任として僕が銀座店に出向することになり、それから2年ほどして経営権ごと僕が買い取り今に至ります」


──急に銀座店の店長を任されることになりタイミングとしてはどう感じましたか。


「まさか自分が銀座に行くことになるとは思わず、びっくりしましたね。当時、香港本店に4年勤めていて、まだまだ香港でやりたかったですが、今振り返ると良いタイミングだったのかなと思います。
 バトラーとしては、日本の銀座にお店があるというだけで本店にもメリットがありますから、オーナーからの使命は『銀座店を存続させること』でした。正直に言うと僕もいずれ人が見つかれば香港に戻ろうと、最初は穴埋めのつもりで銀座に来ていました」



──そこから更にオーナーという立場にまでなられたのが、岩﨑さんの実力の高さを物語りますね。修行時代から独立志向をお持ちだったものとは思いますが、オーナーになるまでどういった経緯があったのでしょうか。


「僕が来た頃、銀座店はあまり経営状況が良くありませんでした。オーナーからの使命は先ほどの通りで、あまり利益を重視されてはいなかったのですが、せっかく任せてもらうならしっかり黒字にしたいなと。営業中の店の雰囲気から、営業時間外のバックオフィス的な仕事まで、香港本店はしっかりと整理整頓されているお店でしたので、その経験が立て直しに活きたと思います。そうするうちに経営がだいぶ上向きになり、オーナーも驚いてくれて(笑)
 次第に、僕からすると店の経営を全部自分がやっているわけですし、香港側としても僕の管理費を抱えるメリットがありませんから、僕が買い取った方が互いにとって良いよねという運びになりました。僕のはとてもラッキーなケースだと思います。屋号は変わっていませんし、暖簾分けのような形で、今も香港と日本で連絡を取り合っています」

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カウンターのみの店だが、客とスタッフの距離感が絶妙。

リラックスして過ごせる雰囲気を作り上げている

店頭にはメニューが置かれ、明朗会計で誰もが楽しみやすい

スタッフの仕事内容

岩﨑氏「メインのお仕事としては接客と、ドリンク作りのアシスタントをやっていただきます。
 接客については、当店はカウンターのみのお店ですから、お客様との距離が近く必然的に会話が生まれやすいです。接客経験必須ではありませんが、一番意識していただきたいのは気付きや気配りですね。お客様の目線や仕草を見て、何をやってもらいたいと考えていそうか、気を利かせてカウンターに立つことが求められます。
 ドリンク作りのアシスタントは、僕をフォローしてもらう役割です。例えばホワイトレディの注文が入ったら、ジンとコアントローを棚から用意して、グラスを冷やして、シェイクしやすい氷があるかなとチェックして用意してといった、言うなれば僕が仕上げる前の全ての作業ですね。当然、カクテルのレシピが頭に入っていなければできない仕事ですから、それを僕から教えていくことになります。最初のうちはボトルを用意するところまでになるでしょうが、徐々にレシピを覚えていけばお酒をシェイカーに仕込むところまでお願いしますし、シェイクの技術を身に付けたら僕がシェイカーに仕込んだものを振ってもらうとか、段々とステップアップしていくことになりますね。できるようになれば、全て任せていくつもりです」



──岩﨑さんの豊富なカクテルの引き出しを間近で学べるのはとても魅力的ですね。営業中以外に、岩﨑さんからスタッフ向けにレクチャーする機会も用意していただけるのでしょうか。


「はい、正社員を前提に入っていただく方には、勉強会の時間を取って、早くドリンクを作れるように僕からレクチャーさせていただきます。一方でアルバイトスタッフの方は基本的にはアシスタントというポジションになりますので、ご自身でドリンクを作る機会はあまり多くならない想定です。
 また、是非お願いしたいと思っているのがバーのマーケティング調査です。いろいろなお店に飲みに行ってもらって、どんなカクテルが流行っているのか情報収集してもらいたいですね。他店のバーテンダーとの交流や意見交換もすごく大切なことだと思っています」

──岩﨑さんのキャリアを伺っていると、色々なお酒を見て、知って、飲んでというのがカクテル作りの基礎になるのだなと感じます。オリジナルのカクテルはどのように生み出しているのでしょうか。


「カクテルは全くのゼロから考えると、美味しいのを作るのは難しいんですよね。僕は基本的なカクテルをベースにツイストして作るスタイルです。例えばジンとライムとシロップで作る『ギムレット』、これに柚子のリキュールを入れれば柚子のギムレットになりますし、イチゴのギムレットにしてもいいですよね。ジンベースでイチゴを使おうと思ったら、ジンとイチゴとライムを繋げるために、シロップをローズシロップに変えてみたり、ピーチのリキュールを少し加えてみたり。味をつなげるために膨らませるイメージですね。更に、お酒が強すぎるとフルーツの良さが消えてしまうので、同じベリーでクランベリージュースを混ぜてお酒感を和らげたりとか。お酒の種類ごとにベースのカクテルを押さえておくわけです。お客様がイチゴを使ったテキーラベースのカクテルを飲みたいなら、イチゴのマルガリータをイメージして、ラムならイチゴのダイキリとかですね。絶対に合うぞって組み合わせならそういう作り方になりますし、ちょっと面白くするならバナナリキュールを入れたり、ハーブ系のお酒を入れてみたり、僕はそうやって違う要素を入れて作るのも好きですね。
 香港店でたくさん見てきた経験も活きていますから、当店で働く方にもこういったカクテルのセンスは学んでいただけると思います」



──今回は銀座店の仕事内容をお話しいただいていますが、香港本店も常時スタッフ募集をされているそうですね。


「はい、もし香港本店での勤務を希望される方がいましたら、僕からオーナーへご紹介させていただきます。就労ビザの斡旋もできますので、海外での仕事に興味ある方のご応募もお待ちしております」



──日本のバーテンダーが世界へチャレンジする実績も近年増えていますので、そうした面でもバトラーは唯一無二のコネクションを持っていますね。最後に、バトラー銀座店の今後の展望についてお聞かせください。


「今こうして銀座店は経営上独立していますが、香港のオーナーの面子を潰さないように、という思いはずっと変わっていません。銀座店に来たお客様が、香港店を訪れた時に『銀座店はすごく良かったよ』と伝えてくれることが僕にできる最大の恩返しだと思っています。自分の店だからといって、自分の好きにやっているだけでは、どこか甘えが出てしまう気がして。誰かのために頑張るという初心を忘れずに、サービスや技術を磨いていくつもりです。
 将来的には僕自身は銀座店を離れて、バーに関わる新たな仕事に挑戦することが目標です。香港店で学んできたことは本当にたくさんあって、それをお披露目しなきゃ勿体無いじゃないですか。例えばカクテルやフードの種類にしても、今よりも店舗の規模が大きくなればもっと充実させることができます。だからこそスタッフの方を募集するわけで、正社員・アルバイトの方問わず、今後の銀座店を支えてくれる方との出会いが楽しみですね」

求人情報

アルバイト

仕事内容

バーテンダー業務のアシスタント

給与

時給1500円

勤務時間

16時〜26時(4時間以上。シフト制)

勤務日数

週1日からOK

定休日

日曜・祝日

勤務地

BUTLER GINZA BRANCH店舗 東京都中央区銀座8-7-7
JR/東京メトロ新橋駅 徒歩3分
東京メトロ銀座駅 徒歩6分

待遇等

社会保険完備

​必要条件

接客好き/向上心ある方

​正社員

仕事内容

バーテンダー業務全般

給与

月給 30万円

(試用期間3ヵ月 月給24万円)

勤務時間

16時〜26時(実働8時間)。終電に応じ相談可

勤務日数

週5日

定休日

日曜・祝日

勤務地

BUTLER GINZA BRANCH店舗 東京都中央区銀座8-7-7
JR/東京メトロ新橋駅 徒歩3分
東京メトロ銀座駅 徒歩6分

※希望により香港本店の応募も可能。VISA斡旋有り。

待遇等

社会保険完備

​必要条件

接客好き/向上心ある方

店舗お問合せ先

担当 岩﨑
TEL 03-5537-5532
MAIL iwasaki@butler-gr.com

2024年2月掲載

お問合せ

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本ページの求人店舗よりご連絡する場合がありますので、ご了承ください。

お問い合わせありがとうございます。

Writer & Photo
中島 祐哉(Yuya Nakashima)

酒嫌いの看板を取り外したきっかけは、働き詰めた3か月間のプロジェクトを終えた日に先輩と乾杯したラガービール。以来、「お酒の本質は飲む空間にあり」とクラシックスタイルのバーやパブの魅力に憑りつかれる。

普段バーを利用しない人にこそ、訪れた店を名画のように楽しみ魅力に触れて欲しいという思いから、当サイトBARLDを設立。

© BARLD  All Rights Reserved.

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