池袋西口の喧騒を離れた雑居ビルの一室に構えるバー夜警。オランダの巨匠レンブラント、その代表作の名を冠するこの店は、カクテルとアートの魅力に触れる場として1996年のオープンから長年愛されてきた。バックバーに佇む一枚の絵を中心にデザインされた空間で、カウンター席に座るとその圧倒的な存在感に息を呑むだろう。アートへの造詣が深く、「夜警」を見た瞬間にこの店のイメージが出来上がったと語るマスターの工藤氏だが、あくまでもお客様が楽しむためのバーとして、難しく捉えず気軽に訪れてほしいと語る。絵がもつ豊富なエピソードを聴くも良し、当時のオランダに倣った内装を楽しむも良しと、凛とした空気に程よく背筋が伸びながらも、マスターを中心に和やかな会話が楽しめる空間だ。