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  • 執筆者の写真中島 祐哉

世界をつなぐビール/Delirium Cafe Tokyo

親しい仲間とビアカフェで一杯。


ベルギービール好きなら誰もが憧れる「ビアカフェ」という響き。日本が誇るベルギービールの伝道師が手掛ける本格「カフェ」でベルギーの文化に触れる。



本日の舞台は虎ノ門。新駅「虎ノ門ヒルズ駅」の開業で今最もホットなオフィス街に、10年以上構えるのがここ、デリリウムカフェだ。


土曜のオフィス街ながら、昼から大変な盛況ぶり。解放感抜群のオープンテラスではビアガーデンも楽しめる。店内とテラス、どちらにするか迷ってしまいそうだ。


入店と同時に目を奪われるのは、東京店のシンボルとも言えるラウンド型のカウンター。カウンターフリークとしてはチェックせずにはいられない。


店内は大胆な赤を基調としながらもカジュアルで可愛らしく、ベルギービール好きなら思わず目をとめてしまう小物たちが散りばめられている。


CHIMAYビールをはじめ日本でもポピュラーな銘柄が増えてきたが、ベルギービールは現地マニアでも追いきれないほど常に新作がリリースされていく。

それだけに日本では手に入りづらいものも多いのだが、デリリウムカフェは15種類以上もの生と100種類にも及ぶボトルビアを楽しめる貴重なお店だ。

生だけでこれ程の品ぞろえ。ボトルビアはビールタイプごとに整理されている
 

まずはデリリウムカフェのシンボル、ピンクに染まったゾウが印象的なデリリウム・トレメンスをオーダーした。


ベルギービールの定番。筆者はこれを飲む度いつも魔法のように感じるのだが、グラスの中央に濃厚な甘みが潜んでいると形容したい、神業のような一杯。

口当たりはピルスナーのようにライトな感覚が強いのだが、そこから一気に濃厚な甘みが流れ込んできて、後を引く旨さ。そしてその飲みやすさと裏腹に実はアルコール度数9%というのが危険な香り。


ピンク色のゾウは、このビールを飲みすぎてしまい思わずゾウがピンク色に見えたりドラゴンが映ってしまうという本銘柄のテーマを表したもの。くれぐれも飲みすぎには注意。

オリジナルグラスが最高に可愛い


乾杯用に頼んだフードは、ベルギー本国で愛されるフライドポテト、ベルジャンフリッツ。


ベルギーでのみ生産されているビンチェ芋という品種で、日本のホクホクしたポテトとは異なり、もちっと弾力のある食感が新鮮だ。

ケチャップやマスタードではなく、マヨネーズを付けていただくのが本場流。デリリウムカフェではお好みのソースをチョイスできる。

筆者のチョイスはアンチョビマヨネーズ
 

実はデリリウムカフェは、ベルギーの本店をはじめ数か国に店舗を持つビアパブ・チェーン。本店には2000銘柄以上のビールが置いてあり、販売銘柄数一位としてギネスに認定されている。


そんなベルギービールの本丸がアジアに初オープンさせたのがここ、虎ノ門の東京店。


本国へラブコールした代表の菅原氏はベルギービールの伝道師と呼ばれており、日本の店舗で飲める銘柄もベルギーの醸造所と直接交渉して輸入したものばかりという徹底ぶりだ。



少し脇道へそれるが、ベルギーから日本へビールが輸入される際には1カ月以上の期間がかかり、ルートとして赤道を通ることになる。赤道では気温50度以上となるのだが、それを冷蔵機能のないコンテナで配送した場合、ビールのコンディションが製造時と比べ落ちてしまうのは自明のことだ。

そこで、日本のデリリウムカフェおよび系列店ではすべて定温維持が可能なコンテナを採用している。

適切に温度管理された瓶ビールがショーケースのように並べられる

本国へのリスペクトは店内の随所にも表れる。

店内中央の看板に描かれる小便小僧はトイレを示している、、、だけでなく、ブリュッセルの世界遺産広場グランプラスに佇む(世界三大ガッカリ名所として)有名な小さな石造を模したもの。

"Manneken Pis"は小便小僧を意味する

また、ベルギーでは修道院がビールを作る文化があり、醸造所ごとにビールに合わせたオリジナルグラスを作っているのも特徴。コレクションしたくなるような可愛らしいグラスでいっぱいで、なぜこの形になったのかを考えてみるのも楽しそうだ。

 

二杯目にはここ数年での新作というシンプレックスをオーダーした。


麦芽の爽やかな香りが白ワインを思わせる。国産ラガーのように飽きの来ない味わいでありつつ、苦みが抑えられているのが特徴で、ビール特有の苦みが苦手な方には革命的な一杯となるはず。

一晩に何杯でも飲めるビールを目指して苦心しつつも誕生したというシンプレックス。醸造家の思いを感じつつ味わっていただきたい。

 

ベルギーは隣国フランスと異なり、ブドウが育ちにくいことからビールでワインを作ろうと試みたのがベルギービールのルーツであるという。それだけに日本では考えられないようなフルーツやスパイスとの組み合わせで多種多様なビールが開発され続けている。


ここデリリウムカフェで楽しめるのは、まさに選りすぐりの一杯たちだ。



たった一杯のビールが世界をつなぐ。醸造家の思いを丁寧に運び我々に届けてくれるプロフェッショナルたちを時々想いながら、今日も秋の夜長をビールと共に過ごしていく。




 

Delirium Cafe Tokyo(デリリウムカフェ東京)


東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビル 霞ダイニング1F

TEL 03-3501-3181

アクセス

 東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 徒歩5分

 東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線 霞が関駅 徒歩6分

営業時間

 月・火 11:30~23:00

 水・木 11:30~24:00

 金   11:30~26:00

 土・祝 15:00~23:00

定休日

 日曜日











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