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iichiko彩天 × カンパリ の麹ネグローニ 体験レポート【ネグローニウィーク2025】

  • 執筆者の写真: 中島 祐哉
    中島 祐哉
  • 9月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月15日


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「二十歳のとき、お茶割りばかり頼まれるのが嫌で、焼酎ベースのカクテルを作ってお客さんへアプローチしていました」

世界的バーテンダー、The SG Clubの後閑慎吾さんはこの日焼鳥をイメージした焼酎カクテルを引っ提げながら、彼の意外なルーツを話した。


国民的な麦焼酎「いいちこ」がバーのカクテルシーンに照準を合わせ生み出したiichiko彩天。その新たなるシグネイチャーとして開発された「麹ネグローニ」が8月26日、ザ・リッツ・カールトン東京にて発表された。

コンセプトは「イタリアの美学と日本の麹文化。新しい和のクラシックカクテル」。前述の後閑さん、そしてCAMPARIのブランドアンバサダー小川尚人さんが共演し、彼らのオリジナルカクテルと共に焼酎カクテルの多彩な可能性について語った。


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この日イベント冒頭では、三和酒類株式会社の西社長と、CAMPARI JAPANの阿部社長が登壇。和酒と洋酒の垣根を超えた活動をしたい、そしてカンパリと國酒である焼酎でネグローニを作りたいという5年越しの夢が叶ったとの二人の交錯する思いを聞かされるのは感慨深いものがある。


また、個人的に感銘を受けたのが三和酒類の宮﨑氏が語った、日本国内と海外における食への考え方の違い。焼酎の水割りやソーダ割りなど「割り算の考え方」をする日本に対して、いいちこと何を掛け合わせカクテルにするか、という「掛け算の考え方」が根付いているアメリカのバー文化。Mixologyという言葉も示す通り、良いもの×良いもの=もっと良いもの、という発想は、良い酒を混ぜるなど勿体無いと感じてしまう日本の固定観念を良い意味で破壊するような示唆を与えてくれる。



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イベントで試飲させていただいた麹ネグローニの印象は、懐かしさを覚える甘み。ネグローニといえばジンの複雑な香りやキレとカンパリのビター感がともすれば玄人向けと感じられることもあるが、iichiko彩天をベースにすると、後味がまろやかで親しみやすい一杯に仕上がった。


ーーー公式レシピ

・カンパリ 25ml

・iichiko彩天 30ml

・チンザノベルモットロッソ 25ml

ーーー

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The SG Clubの後閑氏による麹ネグローニのツイストは、焼酎からイメージされるままになんと焼き鳥をテーマにした「備長ネグローニ」。

シュマルツと呼ばれる鶏肉から生成した食用油を備長炭で溶かすことで、日本人に馴染みのある飲み屋の煙感をいいちこ彩天に加える。そこにパッションフルーツの種から抽出した鮮烈なフレーバーが掛け合わさり、一見フルーティな、しかし焼き鳥の焦げ味のような一癖あるスモーキーさが妙にマッチする新感覚の一杯だ。


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CAMPARIブランドアンバサダーの小川氏は「The Beyond」と名付けたネグローニを用意。カンパリといいちこ彩天がタッグを組み従来のネグローニを超えていくことを願うように、和の食材である紫蘇のフレーバーがシンボリックに飲みやすさを演出する。

仕上げはランブルスコをフローティングさせており、これはイタリア現地で「ネグローニはそんなに混ぜなくて良い。ジン、ベルモット、カンパリの味が別々に来るくらいが美味いんだ」とオーダーされた経験への彼なりのリスペクト。まさに日本とイタリアの文化を融合した一杯と言える。


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麹ネグローニを筆頭に、全国各地のバーでネグローニの奥深さを体験できる「ネグローニウィーク」が今年も9/22~28に開催される。

国内では416もの店舗がキャンペーンに参加し、今年6月のいいちこ彩天日本ローンチを歓迎するかのように、昨年から100店舗以上も増加している。きっと貴方の行きつけやお近くの店も参加しているはずだ。


誰もが憧れる鮮やかな深紅のロックグラスを、この機会にぜひその手に。


ネグローニウィーク2025 参加店舗:https://campari-negroni.jp/


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THE BAR @ ザ・リッツ・カールトン東京


住所:〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1赤坂ミッドタウン


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Writer & Photo
中島 祐哉(Yuya Nakashima)

BARのフォトライター、メディア運営。

2020年にポータルサイト「BARLD(バールド)」を設立。
普段バーを利用しない人にこそ魅力に触れてほしいと、バーやパブの美しい内観とストーリーに着目。都内を中心に自身が取材した60店舗以上を紹介し、名画のように切り取った写真と軽やかな文章で店の魅力を発信する。

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