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飲むみりん"Me" 神田豊島屋カクテルイベント

  • 執筆者の写真: 中島 祐哉
    中島 祐哉
  • 7 時間前
  • 読了時間: 3分

更新日:13 分前



バーシーンにおいてカクテルの副材料というポジションを超え、「みりんカクテル」という新たなカテゴリを生み出しているお酒、Me。


例えば定番カクテルのオールドファッションド。角砂糖を溶かす代わりにMeを加えれば、糀(こうじ)由来のまろやかな甘みがバーボンやウイスキーの表情をさらに引き立てる、不思議なほど飲みやすい一杯となる。


そんなMeの生みの親、神田豊島屋の代表 木村倫太郎さんがスペシャルカクテルを振る舞うイベントが、6月13日 日本橋にて開催された。


日本橋のTHE FLYING PENGUINSでのポップアップ
日本橋のTHE FLYING PENGUINSでのポップアップ


乾杯にいただいたのは、新作の梅酒「Fuu」のソーダ割。Meに惚れ込んだという梅酒メーカーが南高梅をMeに漬け込んで作る、シンプルでいて贅沢な一本だ。

すっきりとした口当たりの中に梅の酸味と、Meの柔らかな甘みが広がる清涼感ある一杯。Fuuはお酒の選択肢を広げる新たな存在となりそうだ。

梅酒 Fuuのソーダ割り
梅酒 Fuuのソーダ割り

Meのオリジナルカクテルは3種用意された。

定番の「柳陰」は、芋焼酎にMeを加えた江戸時代より伝わるまさに和製オールドファッションド。加えて「”Me” Sunny Fiz」はMeをグレープフルーツやソーダで割った爽やかな一杯。島根のバー小鳥遊の高梨氏によるプロデュースだ。


中でも筆者が気に入ったのはスコッチウイスキーとMeで作る「God “Me”ther」。軽くピート感のあるブレンデッドウイスキーとMeの甘みをオレンジピールで絶妙にバランシングすることで、口当たり良さと飲みごたえを見事に両立。カクテルラバーから絶賛の嵐となった。

Meで作るカクテル God "Me"ther
Meで作るカクテル God "Me"ther

他にも、神田豊島屋のフラッグシップである日本酒「利他(Rita)」など幅広いラインナップからセレクト可能であり、ポップアップイベントとは思えないほどのオーダーの数とスピードで店内は盛り上がる。

「利他 特別純米」は昨今の甘口・個性派ブームからあえて差別化するかのように、透き通るキレの良さに酸味と旨みが備わる王道の味わいで、これぞ日々の食中酒としたいと思わせる一杯。それを裏付けるかのように、利他を一度頼んだ席はお代わりが絶えないようであった。

利他 特別純米
利他 特別純米


この日の会場「THE FLYING PENGUINS」は、何かに挑戦する人や応援したい人を繋ぐ場として、出会い、飲んで、語り合うバー。毎晩カウンターに立つ「店長」が入れ替わり、その度に異なるコミュニティが形成される。東京の中心地にして、江戸時代に参勤交代が行われていた場所という点も、このコンセプトの起点となっている。東京の老舗である神田豊島屋がこの場所で柳陰のカクテルを作るという偶然性にも、何か運命的なものを感じ得ない。


神田豊島屋 代表の木村倫太郎氏
神田豊島屋 代表の木村倫太郎氏

人と人の出会いはもちろん、酒や趣味、そこから生まれる価値観との新たな出会いはバーがもたらす魅力の一つであろう。Meや利他の美味しさを存分に知ることができた満足感と共に、カクテル作りも接客も驚くほどに手慣れた表情の木村社長の頼もしさを前に、神田豊島屋の今後に目が離せない。





店舗情報:

THE FLYING PENGUINS


◆店舗情報

住所:東京都中央区日本橋2-2-18 2F

営業時間:平日18:00-23:00







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Writer & Photo
中島 祐哉(Yuya Nakashima)

BARのフォトライター、メディア運営。

2020年にポータルサイト「BARLD(バールド)」を設立。
普段バーを利用しない人にこそ魅力に触れてほしいと、バーやパブの美しい内観とストーリーに着目。都内を中心に自身が取材した60店舗以上を紹介し、名画のように切り取った写真と軽やかな文章で店の魅力を発信する。

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